桜の季節が訪れて、4月に入れば、もうゴールデンウィークのことを考えてしまいます。
特に赤ちゃんが生まれた家庭では、3月のひな祭り、5月の端午の節句は初節句ですね。
ひな飾りや、五月人形を用意して飾って、子どもさんの無病息災を願いたい、と考えます。
そこで、その飾り物は、誰が買うのか、どちらの親が買うのか、という問題がありますね。
これは関東、関西で昔からの風習が違っているようです。
その辺のはっきりした決まり事があるわけではないのですが、地域による文化の違いをこの記事で見てみましょう。
また、かざる場所についての決まりというものもないのですが、湿気が少なく陽が当たらない安定感のある場所を選ぶと良いですね。
五月人形はどちらの親が買うのが本当?関東編
一般的に、五月人形は東日本方面では、パパさんの親が買うような風習があるのです。
東日本というのは、愛知県から東、というのが多い意見です。
これは、武家文化の考え方なんです。
男の子という跡継ぎが生まれたお祝いだから、男親の方から送る、ということが多かったのですね。
ただ、もうパパさん側の実家からしたら孫は複数いて、さんざん五月人形は送ってきた、ということも。
そんな場合、ママさん側は初孫!という時には、ぜひ、うちにさせて下さい、ということも。
どちらも送りたい!という場合は、話し合いが必要ですし、折半という手もありますね。
五月人形、付属品と鯉のぼり、などとうまく分けてお祝いできれば万々歳なのですが。

五月人形、どちらの親が買うのか、関西編
西日本方面では、嫁の実家が用意する、という考えが根付いています。
どちらかと言うと、武家文化の東日本に対して、貴族文化的な考え方が根付いてきた西日本なのです。
昔から、結婚すると女性は嫁に行く、というスタイルだったので、結納の一環で嫁ぎ元である女性側が用意する、という考えでした。
それに、お嫁に行くと旦那さんの家庭に入るのが一般的だったのです。
なかなか娘には気軽に会えない両親が、お祝いの品を持って婚家を訪ねてお孫さんの様子を見に行く、という習慣になっていたのです。
娘やお孫さんに会いたい、顔を見たいために訪ねる際の手土産(それにしたら大きい!)のようなものだったのですね。
九州でも、四国でも、だいたい同じような習慣があるようです。
しかし、現代は「嫁ぐ」とか「同居」は一般的ではなくなってきています。
なので、お互いにかわいい子供、孫のためにお祝いしたいので、すり合わせ、話し合いをして、一番良い決断ができる動きをパパ・ママさんはしたいものですね。

五月人形を飾るのはリビングがいい?玄関、床の間は?

五月人形を飾る場所もどこがいいのか、家によって考えどころです。
五月人形、ひな人形などは、床の間があれば、格式が高い場所として適切でしょう。
和室の床の間が昔からいいとされるのは、だいたい、直射日光が差しこまない、湿度が高くない、という事でも最適だからですね。

しかし、最近は、和室もない家もありますし、だから床の間がない家も多くなってきました。
そういう場合は、やっぱりせっかくだから、家族みんなが集まるリビングもいいですね。
ただ、子供さんが小さかったり、動きが激しい年齢の子どもさんがいる場合は、注意が必要ですよね。
繊細な飾り物ですから、日常のリビングでの家族の動きのジャマにならないような所がいいですね。
そして、テレビなどの側は、家電の熱の影響もありますし、エアコンの風が直接当たらない場所になるようなところを考えた方が良いです。
もちろん、直射日光もさけないといけません。
カーテンなどで調整してもいいですね。
または子供部屋があれば、それもちょうどいいでしょう。
ゲストが訪問した時に一番に眼に入る、玄関もそう狭くなければいいですね。
ただ玄関は、あまり風の通りがよくないので、湿気がこもる心配があることを忘れないようにしたいものです。
いずれも、置くところにしっかりとした台座をもうけることが大事ですね。

五月人形、誰が買う、どこに飾る、のまとめ
昔からの考え、結婚して嫁に行く、婚家に入る、というのも、今では古い考えになってきています。
昨今では、生活も結婚も、子供・孫が生まれて家族が増えることへの考え方は多様化していますね。
でも、日本人として、ひな人形や五月人形を飾って、子供の成長を祈り、節句を祝う気持ちは今も失われていません。
なので、どちらの親が買うべきだとか、そういうしきたりにしばられずに、それぞれが風通し良く話し合っていきたいですね。
また五月人形は、かぶと、よろいのセット、提灯、張り子の虎もありますし、鯉のぼりなど…。
マンションなどでは、台座付きのコンパクトな人形もありますし、鯉のぼりもベランダに出せるものもあります。
せまい玄関の靴箱の上に乗るくらいのコンパクトなものもあるので、臨機応変にカジュアルな気持ちで
お祝いできたらなによりです!
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